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膀胱内視鏡検査
膀胱鏡 膀胱がん

PENTAX MEDICAL ホームページより転載

膀胱内の病気の最終診断法

その名のとおり、内視鏡(ファイバースコープ)を用いて膀胱内の観察や生検を行う検査です。膀胱へ到達する過程で尿道も観察できます。血尿の精査や膀胱がんの発見に威力を発揮します。

当院ではファイバースコープを用いた膀胱内視鏡検査が可能です。麻酔は不要で観察時間は3~5分程度です。

前立腺炎 その1  

急性細菌性前立腺炎

そもそも炎症とは生体防御反応のひとつで、生体組織が有害刺激による局所の損傷から、修復・再生する一連の過程を表します。細菌などの微生物感染や創傷などに誘導される「急性炎症」と、生活習慣病やがんなどに代表される非感染性疾患にみられる「慢性炎症」に分けられます。

専門家の分野では、前立腺炎は昔からよく知られている疾患です。現在、前立腺炎はその特徴から、4つに分類されています。今回はその中で、急性細菌性前立腺炎について解説します。急性細菌性前立腺炎は、4つの中で最も診断や治療が確立された疾患です。その典型的な症状は、先行する膀胱炎や後部尿道炎などによる頻尿、排尿困難、排尿時痛を自覚します。続いて悪寒、38℃以上の発熱と著明な全身倦怠感を急激に発症します。排尿困難は時に尿閉をきたします。

診断は、上記臨床症状に加えて、尿所見で白血球や細菌尿を認めること、直腸からの前立腺の触診で、圧痛を伴う前立腺を蝕知します。血液検査では他の細菌感染性疾患と同様に、白血球上昇とCRP値(炎症の指標)の上昇を認めます。

治療は、比較的軽症例はニューキノロン系もしくはセフェム系経口抗生剤で治療は可能です。重症例では入院の上、抗生剤の点滴および輸液を行います。排尿困難を伴う例では、前立腺肥大症に用いるα1ブロッカーを併用します。そして、治療中に重要なことがもう一つ、それは「安静」です。解熱して体が楽になると、つい日常生活や仕事に戻りたくなりますが、前立腺炎などの尿路感染症は、より重症化する敗血症へ容易に移行します。治療中は安静でいることが非常に重要です。

前立腺炎 その2  

慢性非細菌性前立腺炎

前立腺組織 Pathology of Prostate Published in: Health & Medicine より引用

その症状は頻尿、会陰部痛もしくは不快感、排尿困難などです。検査では、尿沈査や前立腺圧出液で白血球が観察されます。尿中に細菌を認めないことが診断の条件ですが、クラミジアやマイコプラズマが原因であったり、病巣が分泌腺を閉塞している場合は、細菌性であっても非細菌性の診断になる場合もあります。

治療は感染が疑われる場合は、細菌性前立腺炎と同様に抗菌薬化学療法をおこないます。前立腺肥大症に対する治療薬や植物由来の製剤が有効です。

外部リンク「男性最後の難病に立ち向かう!」慢性前立腺炎診断ツール確立プロジェクト


急性単純性膀胱炎

専門性の高い診断と治療

尿沈渣

尿沈渣中の白血球と細菌 400倍

その原因は細菌が尿道を逆上って膀胱に侵入し、増殖することによって生じます。この細菌感染が原因による膀胱炎を、特に単純性膀胱炎と呼びます。症状は頻尿、残尿感や排尿時痛として現れます。時に血尿をきたす場合もあります。膀胱炎は、女性に非常に多い病気です。女性が膀胱炎になりやすい理由は、男性と比較して尿道が約4cmと短く、細菌が膀胱内に侵入しやすいからです。さらに寝不足、ストレス、体を冷やすことや感冒にかかった時など、体の免疫力が落ちていると思われる状況で発症しやすいと考えられています。

治療は抗生剤の内服治療が基本です。この時、原因菌を特定する細菌培養検査が重要です。原因菌の90%近くが大腸菌ですが、中には薬剤耐性を獲得した菌に感染している場合や、複数の菌が検出される場合もあります。膀胱炎を度々繰り返す場合は、それを引き起こす原因の有無を調べます。

前立腺がん

下の画像をクリックしてください。

前立腺がん

たんぱく尿
たんぱく尿

槇野博史: 糖尿病性腎症-発症・進展機序と治療, P192, 診断と治療社 (1999) より引用

健康診断でもお馴染みの尿検査。その中に「蛋白」と呼ばれる項目があります。ここでは糖尿病と尿蛋白との関係について記します。通常、蛋白が尿中に出ることはありませんが、健康状態や様々な疾患で尿中に蛋白が出現します。そのひとつに高血糖による腎機能障害があり、「糖尿病性腎症」と呼ばれています。慢性的な血中の高血糖状態は、全身の毛細血管の老化を進行させ、血流障害が起こります。腎臓には細小血管が多く集まり、当然ここも深刻なダメージを受けることになります。

糖尿病性腎症の初期の段階では血液検査では腎機能の低下は見られず、一般の尿蛋白検査も微量な蛋白は検出されません。そこで「尿中微量アルブミン検査」という検査があります。これは蛋白のひとつである微量アルブミンが尿中で増加しているかを調べる検査です。この検査をすることによって早期の腎症の可能性を調べることができます。

糖尿性腎症は一度腎機能が低下すると回復が困難であり、腎不全に陥ると血液透析が必要になります。実際に血液透析導入理由の第1位は糖尿病性腎症です。よって腎不全になる前の予防が重要、つまり日常の糖尿病のコントロールが非常に大事になります。糖尿病患者の皆さまは毎月の血液検査以外に適宜尿検査も併せて行うことが望ましいです。



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